暮らしのヒントtips
ヴィンテージ風インテリアってどんなスタイル?

目次
1.歴史から見るヴィンテージ風の定義
2.ナチュラル派との違いを知ろう
3.素材・色・形が持つ独特の魅力
4.初心者が取り入れやすいアイテム例
歴史から見るヴィンテージ風の定義
ヴィンテージ風って、そもそもいつの時代のもの?
あなたも「ヴィンテージ風インテリアって結局いつの時代のこと?」と疑問に思ったことがあるかもしれません。
ざっくり言うと、「ヴィンテージ」という言葉は、20年〜50年前くらいの時代感を持ったデザインやアイテムを指すことが多いです。
たとえば、1970年代〜1980年代のレトロな家具や雑貨、家電などがその代表例です。
もっと古いもの(100年以上前)になると「アンティーク」と呼ばれることが多いですが、ヴィンテージはそこまで歴史的なものではありません。
だから、ちょっと懐かしいけどまだどこか現代的な、そんな“ちょうどいいレトロ感”が魅力なんです。
そして最近では、「風(ふう)」という言葉がつくことで、本物の古い家具でなくても、デザインや雰囲気だけを再現したインテリアも含まれるようになっています。
つまり、今の時代に作られた新品でも、見た目がレトロっぽければ「ヴィンテージ風インテリア」って呼ばれるわけですね。
戦後から80年代までのデザインが今、アツい!
ヴィンテージ風インテリアのルーツをたどってみると、やっぱり戦後の成長期から80年代あたりのデザインがベースになっていることが多いです。
たとえば、60年代のミッドセンチュリー家具は、今でもファンが多いスタイルのひとつ。直線的でシンプル、だけどどこか温かみのある木材使いが特徴です。
そして70年代になると、もっとポップで遊び心のあるカラーや柄が登場します。
オレンジやマスタードカラー、フラワーパターンの壁紙、丸みを帯びたデザインの家具などが主流でした。
さらに80年代に入ると、メタリック素材や幾何学的なパターンが登場し始め、ちょっと未来感を感じさせるテイストが加わります。
これらのエッセンスが、現代の「ヴィンテージ風インテリア」にうまく取り込まれているんですね。
あなたの好きな「時代」をイメージしながら、その時代特有の色や素材、形を探してみると、
インテリア選びがもっと楽しくなりますよ。
日本にもある!昭和ヴィンテージの魅力
海外のヴィンテージスタイルも魅力的ですが、日本の昭和時代のデザインも、今あらためて注目されています。
たとえば、木製のちゃぶ台や、すりガラスの入った収納棚、レトロな色の冷蔵庫などは、まさに昭和の家庭の象徴です。
昭和40年代〜50年代にかけての日本のインテリアは、洋風のデザインを取り入れ始めた時代でもありました。
なので、和と洋が混ざり合った、ちょっと不思議で独特なスタイルが多く見られます。
この「和モダン」な雰囲気が、今では新鮮に感じられることも多く、
カフェやアパレルショップなどでもあえて昭和風のアイテムを使うところが増えています。
あなたも押し入れの奥に眠っている古い家具や雑貨を見直してみると、
実は立派な“ヴィンテージ風インテリア”の一部だったりするかもしれません。
今の暮らしに合わせてアップデート
もちろん、昔のアイテムをそのまま使うだけでは、現代の暮らしにはちょっと合わないこともあります。
たとえば収納力が足りなかったり、サイズ感が現代の住宅と合わなかったりしますよね。
だからこそ、「ヴィンテージ風」というスタイルが生きてきます。
今のライフスタイルに合う機能性を持ちつつ、見た目はレトロでかわいい。
そんなアイテムを選ぶことで、無理なくおしゃれな部屋づくりができるんです。
あなたの家にも、“懐かしさ”と“新しさ”がちょうどよくミックスされた空間を作ってみてはいかがでしょうか?
ちょっとした家具や雑貨をひとつ置くだけでも、雰囲気がぐっと変わるから不思議です。
ナチュラル派との違いを知ろう

どっちも人気だけど、似てるようで全然違う!
あなたも「ヴィンテージ風インテリア」と「ナチュラルインテリア」、どちらもおしゃれで素敵だなと思ったことはありませんか?
確かに、どちらも木の温もりや落ち着いた色合いを大切にするスタイルですが、
実はまったく別の世界観を持っているんです。
まず、ナチュラル派は「自然素材」や「明るく柔らかい雰囲気」が大きな特徴。
対して、ヴィンテージ風インテリアは「経年変化」や「味のあるデザイン」がキーワードです。
似ているように見えて、インテリアとしての目指すゴールがけっこう違うんですよ。
ここでは、その違いをわかりやすく見ていきましょう。
インテリア選びの参考にもなるはずなので、自分の好みに合うスタイルを見つけるヒントにしてみてくださいね。
色のトーン:明るさ vs 深み
まず注目したいのが「色使い」の違い。
ナチュラルインテリアは、白やベージュ、ライトグレーなど、明るくて柔らかい色合いがベースになります。
木材も、白っぽいパイン材やオーク材など、明るい色のものが好まれます。
一方で、ヴィンテージ風インテリアでは、ウォルナットやチークなど、濃いめの木材がよく使われます。
色のトーンは全体的に落ち着いていて、ダークブラウンやオリーブグリーン、くすんだブルーなどが多いんです。
だから、ナチュラル派は「爽やか」「すっきり」という印象になりやすく、
ヴィンテージ風は「重厚感」「レトロ感」がぐっと強く出てきます。
部屋の雰囲気を大きく左右する部分なので、まずは色合いでどっちが好みかを考えてみるのがおすすめですよ。
素材感とディテールに注目!
ナチュラル派は「自然素材感」をとことん追求するスタイル。
リネンのカーテン、ラタンのカゴ、綿のクッションカバーなど、素朴で軽やかな質感が特徴です。
どちらかというと「シンプルで清潔感のある暮らし」をイメージさせるようなアイテムが多いんです。
反対に、ヴィンテージ風インテリアは「古びた質感」や「使い込んだ雰囲気」を大切にしています。
アイアンのフレーム、ひび割れた風合いの陶器、革のソファなど、どこか“味のある”素材感がポイントになります。
そして注目したいのが、家具のデザインの細かさ。
ナチュラルスタイルは、線が細くてすっきりした形が多いですが、
ヴィンテージ風は、ちょっと太めで重厚感のあるシルエットが多く、装飾もこだわりが強めです。
あなたがもし「シンプルすぎると物足りない」と感じるタイプなら、
ヴィンテージ風のアイテムのほうが、きっとしっくりくるはずです。
雰囲気づくり:癒し空間 vs 世界観のある部屋
ナチュラルインテリアの良さは、なんといっても癒しと安心感。
どこにいてもホッとできる空間を目指すスタイルなので、家の中がスッキリとまとまり、誰にでも好まれやすいです。
逆に、ヴィンテージ風インテリアは、「世界観」を作り込むタイプのインテリア。
映画のセットのような部屋、旅先で見つけたような家具、レコードが似合う空間…。
そんな“ストーリーがある暮らし”を表現できるのがこのスタイルの魅力です。
あなたがもし、「自分らしさ」や「こだわり」を部屋に込めたいと思っているなら、
ヴィンテージ風インテリアはぴったりの選択肢になるかもしれませんね。
「混ぜる」という選択もあり!
実は、ナチュラルとヴィンテージ風は組み合わせてもおしゃれに仕上がるスタイル同士なんです。
たとえば、ナチュラルな白い壁にヴィンテージの木製チェアを合わせたり、
ナチュラルカラーのリネンカーテンとヴィンテージ風の照明を組み合わせるのも素敵です。
どちらのスタイルも「木の温かみ」や「居心地の良さ」が共通しているからこそ、
バランスさえ取れれば、ミックススタイルでも違和感なく馴染んでくれます。
あなたの好みに合わせて、少しずつスタイルをミックスしながら模様替えするのも、楽しみ方のひとつですよ。
素材・色・形が持つ独特の魅力

目に見えるだけじゃない、“味”があるインテリア
あなたがヴィンテージ風インテリアに惹かれる理由、それはきっと「見た目の奥にある雰囲気」じゃありませんか?
ただのおしゃれ家具じゃなくて、時代を感じさせる味わいがある。これが、ヴィンテージスタイルの最大の魅力なんです。
実はこの“味”って、素材・色・形の組み合わせで自然と生まれてくるんですよ。
ひとつひとつのパーツに物語があるような感覚が、あなたの部屋を特別な空間にしてくれます。
このセクションでは、そんなヴィンテージ風インテリアを構成する「素材・色・形」のポイントを、楽しく紹介していきますね!
素材:使い込まれた風合いが、心を落ち着かせる
まず注目したいのが、素材の持つ風合いです。
ヴィンテージ風の家具や雑貨は、ツヤツヤの新品ピカピカではありません。
むしろ、ちょっとくすんでいたり、木の表面に味のある傷があったりする方が、断然かっこいいんです。
たとえば、無垢材の家具は使うほどに色が深まり、木目の個性がより際立ってきます。
経年変化を楽しめる家具って、なんだか育てているみたいで愛着が湧いてきますよね。
また、アイアン素材もヴィンテージ風インテリアではよく登場します。
少しサビ加工がしてあったり、マットな黒塗装がされていたりと、無骨なカッコよさが光る素材です。
布系なら、リネンやコーデュロイ、レザーなど、手ざわりに特徴があるものが人気です。
触ったときの“ちょっとだけ不完全な質感”が、なんとも言えず落ち着くんですよ。
色:くすみカラーと温もりのあるトーンが主役
ヴィンテージ風インテリアに欠かせないのが、深みのある色使いです。
あなたも、パッと見ただけで「なんか落ち着く…」と思ったことがありませんか?
それは、白すぎないベージュ、少しグレーが混じったブルー、深みのあるオリーブグリーン、
そして焦げ茶色のウッドカラーなど、“くすみカラー”を中心にした落ち着いた色味が使われているからです。
この色合いは、部屋全体に優しい空気をつくり出してくれます。
特に木材やレザーと合わせると、まるで昔の喫茶店や洋館のような、時間がゆっくり流れる空間になります。
アクセントとしては、真鍮のゴールドやアイアンのブラックを加えるのもおすすめ。
くすんだ色味の中にちょっとしたコントラストがあると、空間に“締まり”が出て大人っぽい印象になりますよ。
形:ちょっと丸くて、ちょっと重い。それがまたいい
ヴィンテージ風インテリアの形って、なんだか「今っぽくない」のに、すごくかわいいと思いませんか?
実はそこがポイントなんです。
最近のミニマルデザインとは違い、ヴィンテージスタイルは装飾やカーブが多めです。
たとえば、丸い取っ手、曲線の脚、少し太めのフレーム。
こういった“ちょっと野暮ったいけど味がある”形が、空間にやさしさと懐かしさを加えてくれるんですね。
また、家具の高さやサイズ感も特徴的で、昔の家屋に合わせた少し低めの設計が多いです。
ローテーブルや背の低いソファが多いので、自然と視線が落ち着き、心もリラックスしやすくなるんです。
照明も要チェックで、ホーローのシェードやステンドグラス風のランプなど、
“装飾にこだわった形”が多く、部屋の雰囲気づくりに大きく貢献してくれます。
あなたの「好み」を形にするヒント
ヴィンテージ風インテリアに正解はありません。
「この素材じゃなきゃダメ」「この色じゃないとおかしい」なんてルールは一切ないんです。
むしろ、ちょっとだけバラバラで、ちょっとだけユニーク。
それでも全体が調和してるっていうのが、ヴィンテージの“らしさ”なんですよね。
あなたの好きな素材をベースに、色や形を少しずつ組み合わせてみるだけで、
きっとあなただけの“世界観のある空間”が生まれます。
まずは小さな棚やランプ、クッションカバーなどから取り入れてみてはいかがでしょう?
きっと、お部屋にひとつヴィンテージ風アイテムがあるだけで、ぐっと雰囲気が変わりますよ。
初心者が取り入れやすいアイテム例

「ちょっとだけ」から始めるのがちょうどいい
ヴィンテージ風インテリアって素敵だけど、いきなり全部変えるのはちょっとハードル高そう…と思いませんか?
でも安心してください。小さなアイテムひとつからでも、空間の雰囲気はガラッと変わるんです。
まずは「買いやすくて、使いやすくて、置くだけで雰囲気が出る」そんなアイテムからスタートしてみましょう。
ここでは、インテリア初心者のあなたでも簡単に取り入れられるヴィンテージ風アイテムをご紹介しますね!
ヴィンテージ風の照明で空気を変える
照明って、実は部屋の印象を大きく左右するアイテムなんです。
たったひとつのランプを変えるだけで、空間が一気に“おしゃれなカフェ風”に変身することも。
初心者におすすめなのは、ホーローのペンダントライトや真鍮素材のテーブルランプ。
どちらも手頃な価格で手に入りやすく、落ち着いた光で部屋全体の雰囲気を柔らかくしてくれます。
もうひとつ人気なのが、エジソン電球。
フィラメントが見えるレトロな電球は、電気をつけていない時も絵になるんです。
あなたの部屋がちょっと味気ないなと思ったら、まずは照明から試してみてください。
小さな光ひとつで、ぐっとヴィンテージ風インテリアらしさが出ますよ。
サイドテーブルやスツールでアクセントを
大きな家具はまだ勇気が出ない…というあなたには、小さめの家具アイテムがおすすめです。
特に、サイドテーブルやスツールは使い勝手もよくて、気軽に取り入れやすい優秀アイテム。
木製の丸テーブルや、アイアン脚のスツールなど、素材感がしっかり出るものを選ぶと◎。
古道具屋で見つけたような、ちょっと味のある形があると、それだけで空間に深みが出ます。
しかもこれらのアイテムは、植物を飾ったり、間接照明を置いたりと、使い道も多彩なんです。
ちょっとしたスペースに置くだけで、部屋の“抜け感”が変わるので、試す価値アリですよ。
レトロな時計やミラーで壁を演出
家具を動かさずに雰囲気を変えたいなら、壁に飾るアイテムがおすすめです。
特にレトロ感のある時計やミラーは、手軽に取り入れられて存在感もばっちり。
文字盤が古書みたいなデザインの時計や、木枠のミラーなど、
ちょっと懐かしい雰囲気を感じるアイテムを選んでみましょう。
ヴィンテージ風インテリアのいいところは、“完璧に揃えなくても、それっぽくなる”こと。
だから、壁にひとつお気に入りのアイテムを飾るだけでも、全体の印象がぐっと変わります。
壁に余白があるあなたのお部屋、今すぐ変身させるチャンスかもしれませんね!
クッションやファブリックで“脱・無個性”
「なんか部屋がのっぺりして見えるなあ…」と感じたこと、ありませんか?
そんなときに役立つのが、クッションやブランケットなどのファブリック系アイテムです。
ヴィンテージ風の柄といえば、チェック・ストライプ・花柄など、どこか懐かしさのあるデザインが特徴。
素材は、リネンやコーデュロイ、ウールなど、手ざわりのいいものを選ぶとより雰囲気が出ます。
特にソファやベッド周りは、クッションひとつでガラッと印象が変わるエリアなので、
「最初の一歩」としてはとてもおすすめです。
ファブリックなら季節ごとに変える楽しみもあるので、気分転換にもぴったりですよ。
フラワーベースや古書でディスプレイを楽しむ
最後にご紹介したいのは、ディスプレイ系の小物。
ちょっとしたスペースに“置くだけ”でOKなので、本当に手軽に取り入れられます。
おすすめは、くすみカラーのフラワーベースや、表紙がレトロな古書、真鍮のトレイなど。
どれも「そこにあるだけで雰囲気が出る」魔法のようなアイテムたちです。
棚や窓辺、テレビボードの上など、空いている場所にちょこんと置いてみてください。
「いつもの部屋」が、ちょっと特別な空間に変わる瞬間を味わえますよ。









