多様性こそが世界の豊かさを生み出すVISION.04
1.なぜ商品はこんなにたくさんあるのか?
例えば「掃除機」でアマゾンを検索してみるなら、最初のページに64台の掃除機の紹介がありそんなページが10ページもありました。もちろん後の方のページには掃除機の交換用電池なんかも出ているので、それらすべてが掃除機とは言えませんが、つい分類整理してみたくなるような数がヒットします。掃除機は「たくさん」あるなあと感じます。
事は掃除機だけに限りません。同じようにアマゾンを今度は「洗濯機」で検索してみると、同じように1ページ64機種が10ページ分あるようです。でもこちらは2ページ目から、糸くずフィルター交換部品や給水ホースが出てくるので、掃除機ほどはないのかもしれません。
でもやっぱり「たくさん」ありそうと感じます。
では、どうして「掃除機」や「洗濯機」はこんなにたくさんの種類があるのでしょうか?
もっといえば、なぜ商品の種類はこんなにたくさんあるのでしょうか?
もちろんそこには様々な要因があるはずです。例えば
- それだけの種類の商品を作り出すことができるだけの技術が広まった。
- それだけの種類の商品を扱えるような販売流通ルートが出来上がった。
- それだけの種類の商品が求められるほどに消費者ニーズが多様化してきた。
- 今までなかったようなまったく新しい商品の開発が小休止し、いわば上ではなく水平方向へ開発活動がシフトしている。
などが考えられますが、この中の3番目の要因にあります「多様化」に注目してみます。
ジャムの法則とは?
「ジャムの法則」ということばをお聞きになったことがあるでしょうか?これは「選択」を研究テーマにしているコロンビア大学の心理学者、シーナ‧アイエンガー(Sheena Iyengar)さんが1995年に「商品の選択」に関する心理作用について発表したもので、「人は選択肢が多すぎると一つのものを選ぶのが難しくなり、選択すること自体をやめることもある」というのがその内容です。
ジャムの試食販売をしたところ、6種類のジャムから選ぶ場合と24種類のジャムから選ぶ場合とで、試食した後にジャムを購入した人の割合を比べてみると、6種類のジャムを試食した人はその30%の人が実際にジャムを購入したけれど、24種類の場合では3%しか購入する人がいなかった、
という実験結果からこの法則が導かれました。
この法則はよくマーケティングの話の際に持ち出されます。
マーケティングとは、商品やサービスが売れる仕組みを考え出すことです。なので、マーケティングの世界ではこの法則から、消費者が購入しやすいように商品の選択肢はあまり多くない方がいい、と考える人もおられるようです。
でもわたしたちラクリアーズはそういう考え方はしません。ラクリアーズはあなたに当社のサービスを使っていただくという結果だけを求めるのではなく
——もちろんわたしたちのサービスを使っていただきたいのですが——その前に、あなたに「よき生活者」であって欲しいからです。では「よき生活者」として商品を選択するとはどういうことでしょうか?
理想の「多様性」とは人の数だけあること
あなたが「よき生活者」であるとは、あなたの生活があなたに「よい」ものであり、あなた以外の人にも「よい」ような、誰にとっても「よい」そんな生活をあなたが送ることです。ここでいう「よい」生活とは、まずあなたの思いが最優先される生活です。
そしてあなたの思いはあなた次第でどのようなものでもありうるとわたしたちは考えます。
世界にはいろいろなあなたがいます。シンプルでミニマルな生活をしたいと思うあなたもいれば、派手やかで賑やかな生活が好きなあなたもいます。
きっとわたしが考えつく以上のあなたが世界にはいるはずです。
それほどにあなたは「多様性」に満ちている。
あなたがある商品を知らぬ間に「選ばされる」のではなく、その商品を自覚的に「選ぶ」ためには、あなたの多様性にできるだけ応じて選ぶことができるように、商品もできるだけ多様であるべきです。
そうした商品の多様性の中であなたの多様性がそれに応じてまた芽吹いてくるような、そんな商品選びをしていただきたい。ラクリアーズはそう考え、できるだけ多くの種類の商品を揃えるよう努めています。
そしてそんなあなたの多様性に対応するように、社会もまた多様性に満ちているとしたら、それは⼈にやさしい社会です。なぜなら、そのような社会は自分と異なっている人を自分と同じ人として互いに認め合う社会だからです。ですから誰も自分を傷つけたりしないように、誰も自分以外の誰かを傷つけたくないし傷つけない社会でもあります。そしてそんな社会で暮らす時代が「共生の時代」だとわたしたちラクリアーズは考えます。
ならばそんな「共生の時代」には、そこで暮らす多様な人に応じるように、その社会で流通する商品もまた多様であるべきではないでしょうか?
もしできることならば、あなたたちの数だけの種類の商品を取り揃えたい。
それがラクリアーズの理想です。
2.「選ぶ」のではなく「出会う」のかけがえのなさ
「選ぶ」のではなく
しかし商品の種類が多いとその中からなにを使うか「選ぶ」ことが必要になります。多くの商品の中からなにかを「選ぶ」のはとても難しい行為です。「選ぶ」以上はそれを選び取る理由がなくてはならないからです。そして何かを選び取る「理由=基準」自体もたくさんあり、商品を選ぶために必要な理由=基準をまずは選ぶ必要があるなんてことになってしまいかねません。
その上、何かを「選ぶ」という行為は、実は無駄な行為だとわたしは考えています。ですから、わたしはなるべく「選ばなくていい」ように生活しています。毎朝何時に起きるかを決めておく、その日の服装はローテーションで決めておく、毎日同じルートで会社に通うとかのルールを決めておくだけで「選ぶ」行為を結構減らせます。
では、なるべく「選ぶ」を減らすとしたら多くの商品の中からどれを使うかどうやって決めればいいのでしょう?
「出会う」のかけがえのなさ
答えは簡単です。商品を「選ぶ」のではなく、商品と「出会おう」とすればいいのです。
あなたが掃除機を欲しいと思う時、あなたがどんな掃除機が欲しいか、ひょっとしたらあなた自身しっかりとは理解していないかもしれない。掃除機選びに用いるのにぴったりな理由=基準を持ち合わせていないかもしれない。
でもそれでいいのではないでしょうか?むしろそれが当たり前のことではないでしょうか?
ならば商品を選ぼうとするのではなく、商品と出会おうとされてはいかがでしょう?
数多くの商品の中から、ある商品がなぜかあなたの目にとまった。なぜだかこの商品が気にかかる。
もし、そんなことが起こったらそれはきっとかけがえのないことなのかもしれません。
そしてそんな出会いは、商品の種類が多ければ多いほど楽しく素晴らしいものになるに違いありません。
それは人との出会いにも似てある掃除機と出会うことであなたがあなた自身を知っていく。
そしてほんのちょっとあなたが変わっていく。
その掃除機との出会いはあなたの世界が少しだけ広がっていくきっかけになるかもしれません。
そして人生において多くの人との出会いがあなたを変え、あなたを成長させていってくれるように多くの商品と出会うことがあなたの世界をほんのちょっぴり豊かなものにしてくれるのではないだろうか?
わたしたちはそうした思いでできるだけ多くの種類の商品を取り揃えるよう努めています。
あんなのもある!こんなのまである!そんな驚きで、わたしたちの用意した商品と出会っていただきたいのです。
3.ラクリアーズは『商品の楽園』
わたしたちラクリアーズは、商品の多様性(=多くの種類の商品があること)が世界の豊かさを生み出すと考えています。
わたしたちはどんな商品でもそれを大量に抱えたりはしません。
そんなことをすればその大量に抱えた商品を販売することに注力することになってしまいます。
そうではなく、あなたに提供できる商品の種類をつまり扱うことができる品揃えをできるだけ多くすることでラクリアーズを商品の楽園にしたいのです。
そしてあなたはその楽園に足を踏み入れてみたくなる。するとひとつひとつの商品があなたに微笑みかけることでしょう。あなたはきっとそう感じるはずです。なぜならラクリアーズの提供する一つ一つの商品はそんな魅力を発しているからです。そんな商品だけを取り揃えているからです。
そうした多様性に満ちた商品の楽園で、あなたと商品との出会いをお待ちしております。
その出会いはあなたの生活を少しだけ豊かにしてくれるのではないでしょうか。